これで失敗しない!

必読・アルバイト面接攻略法

「どんな服を着ていけばいいの?」「面接で緊張したらどうしよう」アルバイト初心者にとって、面接時に気になることは盛りだくさん。当日になって慌ててしまうことのないよう、いまからしっかり攻略ポイントを押さえておきましょう。

面接当日の身だしなみ

 

業種・職種によって、面接に適した服装には多少の違いがあります。ただし、迷ったときに押さえておきたいポイントは「無難さと清潔感」。

 

★基本として押さえておきたいOK例

 

髪型:前髪が目にかからないよう、スッキリとまとめる

メイク:ナチュラルを意識する。男性はヒゲを剃ったほうが好印象

服装:トップスは無地、または薄い柄のシャツやブラウス、きれいめなニットなど。ボトムスはコットンパンツや短すぎないスカートが無難

アクセサリー:小ぶりのタイプを少数つける程度に

靴:デザインのシンプルな革靴・パンプスがベスト。清潔なスニーカーでもOK

カバン:履歴書が収まるサイズのものを推奨

 

★気を付けたいNGポイント

 

髪型:接客業の場合は、明るすぎるヘアカラー

メイク:原色かつ発色のよいアイシャドウやリップ

服装:タンクトップやキャミソール、ショートパンツなど、露出度の高い服装。また袖や襟が汚れたトップスやシワだらけのシャツ

アクセサリー:大ぶりのピアスや指輪

靴:履きつぶしたスニーカー、ブーツ、サンダル

 

応募先の求人情報に「服装・アクセサリー自由」「髪色自由」などと明記されている場合は、必ずしも上記には当てはまりません。応募するアルバイト先の雰囲気から判断しましょう。

 

 

 

面接当日までに確認しておくこと

 

面接日までに、以下を確認しておきましょう。

 

・正確な面接場所とアクセス方法

・面接担当者名

 

特に注意しておきたいのは面接場所です。面接は、実際に働く店舗で行われるとは限りません。別の場所に来るよう指定されることもあるため、正確な訪問先を聞いておきましょう。面接当日に持っていくものは、下記を参照してみてください。

 

履歴書など応募書類:封筒に入れておくとベスト。ぐしゃぐしゃにならないように注意

筆記用具・メモ帳

スマートフォン:地図アプリで面接場所を確認したり、乗り換えアプリで現地までの行き方をチェックしたりする

印鑑(認印)

銀行口座を持っている場合は口座番号がわかる通帳・カード

 

認印や口座番号は、念のために持参するとベター。

その場で内定が決まった場合、その後の手続きをスムーズに進められます。

 

 

 

面接当日の到着時間・緊急時の対応法

 

面接当日は時間にゆとりを持って現地に向かいましょう。ただし、面接先に着く時間は5~10分前がベスト。それより早く到着してしまうと、先方に迷惑が掛かることもあるので注意。道に迷ったり、電車の遅延が起きたりして、面接時間に間に合わないことがわかった場合は、その時点ですぐに面接先に連絡しましょう。急な体調不良で面接に行けなくなった場合も同様です。

 

大切なのは、「採用担当者に時間を割いてもらっている」という意識を持って動くこと。無断での欠席・遅刻は厳禁です。

 

 

 

面接で聞かれがちな質問&受け答えの注意点

 

必ず聞かれるのは「勤務開始可能日」「シフトに週何日・日に何時間入れるか」といった具体的な働き方についてです。事前に学校や家庭のスケジュールを確認してから面接に臨みましょう。

 

「志望動機」「特技・趣味」「自己PR」に関しては、ケースバイケースといえるでしょう。応募者のやる気をたしかめたり、どんなキャラクターなのかを知ったりするための、“話題のフック”として聞かれることが多い質問です。履歴書をしっかり埋めておき、コミュニケーションのきっかけを準備しておきましょう。

 

その他、「通勤手段」「通勤時間」についても確認される場合があるので、整理しておきましょう。

 

面接は、応募者が欠勤や遅刻なしに、いかに真面目に業務をこなし、どれくらい多くシフトに入ってくれるかを確認することが主な目的です。採用されたいがために話を盛ってしまうと、あとから自分の首を締めることにも繋がります。何事も正直に伝えるようにしましょう。

 

また、履歴書に書いた文面を一言一句丸暗記してしまうのは少し危険。想定質問を考え、しっかり答えを準備してきたという熱意は伝わるものの、それ以外の質問が飛んできた際に、頭が真っ白になってしまうことも。自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

 

緊張しすぎてしまうという人は、友人や家族を相手に練習を重ねておくといいかもしれません。頭の中で想像するだけではなく、実際に声を出すことで、面接での会話に慣れることができます。

 

プラスアルファとして、詳しい仕事内容や職場環境・雰囲気、必要とされるスキルなどを自分から質問できるとベター。前向きな姿勢が面接担当者に伝わります。

 

 

 

まとめ

 

持ち物や身だしなみのチェックはもちろん、実際に声に出しながら面接のシミュレーションを重ねておくなど、事前にぬかりなく対策しておくことが自信に繋がります。緊張して少しくらい噛んでしまっても大丈夫。当日は落ち着いて、目の前の面接担当者と向き合いましょう。

監修:株式会社ジーズコンサルティング/国家資格キャリアコンサルタント 戸田敏治

取材・執筆:卯岡若菜

イラスト:藤田マサトシ

図版:藤田倫央

編集:波多野友子(ノオト)